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葉山在住松苗さん “等身大”で目指す東京五輪 個人で活動 応援の輪広がる

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掲載号:2019年9月6日号

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愛艇に腰掛ける松苗さん(左)と齊藤さん
愛艇に腰掛ける松苗さん(左)と齊藤さん

 東京五輪を目指しているセーラーが葉山町にいる。松苗幸希さん(33)。企業に所属しながら競技に打ち込む選手がほとんどのなか、あえてスポンサーは付けず、生活と競技の両立を図っている。きっかけは「個人でも五輪を目指せることを証明したい」という熱い思い。地元を中心に応援の輪が広がっており、夢の大舞台は射程圏内だ。

全日本で優勝

 北海道出身の松苗さん。小学4年生でヨットを始めた。鹿屋体育大学ヨット部では、4年生の時に「全日本学生選手権」スナイプ級で優勝。並みいる強豪校をおさえての快挙だった。

 卒業すると地元に戻り、後進の指導に当たった後、レーザーラジアル級に転向。日本代表の一員になった。国内トップクラスの実力者として五輪出場を目指していたが、2012年のロンドン五輪、16年のリオ五輪ともに、あと一歩のところで出場を逃した。

 大きな目標を無くした後、転機となったのは葉山への移住だった。クルーザーなど様々なヨットを経験。一度は離れた49erFXに再び乗るようになった。「海のF1」と呼ばれるほどスピードあり、バランスを保つのが難しいことで知られるが、リオ五輪から女子でも正式種目になった比較的新しいクラスで再び世界を目指すことを決めた。ペア探しは難航したが、ようやく見つかった相棒が現在大学3年生の齊藤由莉さん。北海道時代の教え子という嬉しい出会いもあった。

「ヨット身近に」

 現在は一色にある飲食店「hoka―hoka ナインティーン」でアルバイトをしており、ここでの出会いが活動を後押しする。HPの作成や広報の手伝い、地元企業の紹介や協賛を募る資料の作成を手伝ってくれる人たちが自然と集まり、緩やかだが心強い地元の応援団ができている。「この“手作り感”を大事に、みんなで五輪を目指したい」と笑顔で語る。

 現在は葉山新港を拠点に、12月の大会に向けて週5日は海に出ている2人。松苗さんは「ヨットはどうしてもハードルが高く思われがち。誰でもできて、五輪も目指せるということを後輩や子どもたちに見せることができたら」と前を見つめた。

 松苗さんの活動はブログ【URL】 https://ameblo.jp/loco-chacky/へ。

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