障害者スポーツのトレーナーがパラ競技の魅力を語る講演会が先月30日、逗葉高校で開かれた。車いすラグビー日本代表のチームトレーナーで、横須賀市にある神奈川衛生学園専門学校の教員を務める岩倉瞳さんが登場=写真。同校1年生320人が熱心に耳を傾けた。
最初にいくつかの競技を紹介。下肢切断者が杖を使ってプレーする「アンプティサッカー」など、実際の映像を交えながら魅力を伝えた。
続いて、初めて車いすラグビーに出会った時の驚きを吐露。車いす同士が激しくぶつかり合う競技自体の面白さに加え、自分と当事者との価値観の違いについても語った。「初めて会う人同士でも『どうしてけがをしたか』など、障害について気兼ねなく会話する姿に衝撃を受けた」というエピソードを披露した。
ドイツ出身の神経学者で「パラリンピックの父」と称されるルートヴィヒ・グットマンの「失ったもの数えるな。残ったものを最大限に活かせ」という言葉を紹介。トレーナーとして活動していく中で「人間の強さや弱さ、無限の可能性があることに気付いた」とまとめ、最後に「今日話を聞いて知ったことや感じたことを家族や周囲の人と話してみてほしい」と生徒らに呼びかけた。
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