葉山町は、栃木県那須町と友好都市協定を締結した。ともに御用邸があり、自然豊かな別荘地という共通点をきっかけに、両町議会議員らが情報交換を重ねていた。関係者は、「より一層、交流を深めていきたい」としている。
今月8日、那須町役場で締結式が開催され、その模様はオンラインで配信された。
式典には山梨町長と伊東圭介町議会議長のほか、那須町の平山幸宏町長、池澤昇秋町議会議長、来賓として宮内庁那須御用邸管理事務所の佐藤時仁所長が出席。
両町は今後、政策等の情報交換と質向上に向けた研鑽、災害時の相互連携と支援、産業分野における相互連携、子どもたちの海・山体験交流、町議会の定期的な交流を行っていくという。
議員交流きっかけ
2012年、有志の葉山町議が那須町を訪れたことをきっかけに、交流がスタート。双方の議員が5回にわたって情報交換を行ってきた。昨年には山梨町長が那須町を訪問し、平山町長と面談するなど親交を深め、両議会への報告を経て締結に至った。
式典で平山町長は「議員時代に交流を始め、町長になった今、協定を結ぶことができて嬉しい。それぞれ海と山という素晴らしい自然環境があるので、違いを生かしながら交流していきたい」とあいさつ。山梨町長は「ゆくゆくは、下田市も含めた御用邸が現存する3市町で交流を持てたら。それぞれの発展のため、末永く宜しくお願いします」と那須町関係者へ呼び掛けた。また、伊東議長は「この関係が長く続く秘訣は民間団体や町民同士が仲良くなること。子どもたちの交流も促進出来たら」と期待を寄せた。
両町長は近年激甚化する風水害や地震発生時における協力体制の構築に力を入れていく姿勢も共有。「大規模な災害が発生した際、協定を結んでいることでスムーズに事が進むこともある」と山梨町長は意義を強調し、ボランティアを派遣できる体制作りなどの検討を進め、担当部署間で調整を進めていくという。また、新型コロナウイルスの感染状況が落ち着いたタイミングで、顔を合わせた「お披露目会」を開催したい考えも明らかにした平山町長は「大変な時期だが、今こそ種まきをしなければいけない」と話していた。
葉山町は1969年に群馬県草津町と姉妹都市を締結。夏に水泳、冬にスキーの教室を開いたり、野球やバレーボールの試合を開催している。また、97年にはオーストラリアのホールドファストベイ市と国際姉妹都市を締結している。
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