逗葉医師会が神奈川県からの委託を受け、「地域療養の神奈川モデル」事業を実施する。新型コロナに感染した自宅療養者のうち、悪化するリスクがある人を24時間サポートする体制を構築し、運用する。
逗葉医師会によると、具体的な開始日程は決まっていないが、近日中にスタートする見通し。
対象となるのは自宅療養者のうち悪化リスクのある人や悪化が疑われる人。具体的には入院待機者や酸素飽和度(SpO2)が95%以下の人のほか、年齢や持病、肺炎像の有無などで点数が加算されるスコアで水準を超えた人となる。
地域の看護師が毎日、電話で健康観察を行うほか、必要に応じて自宅を訪問して対面で症状を確認。24時間受付の電話相談窓口も開設する。
参画する医師会は看護師からの相談を受けてオンライン診療や検査を行い、入院が必要と判断した場合には入院調整を行うなど、地域医療の視点から効果的な療養をサポートする。
県内では藤沢市が今年3月から先行実施し、鎌倉市、横須賀市、三浦市、平塚市、厚木市、小田原市などが事業を実施している。鎌倉市では、市医師会が受託し、5月11日からスタート。9月6日までの119日間で、対象者は330人、看護師訪問158件、オンライン診療759件、医師訪問383件、入院搬送64人、療養終了が221人となっている。
県によると、自覚症状がなく酸素飽和度が大幅に低下した人に対し、すぐに自宅を訪問して体調を確認することで、体調悪化前に入院搬送に繋がった事例があった。
訪問看護師からはきめ細かい架電で事前に継続的な支援ができているため、短時間でスムーズに訪問できているといった感想が寄せられているほか、自宅療養者からは「自宅まで来てくれるとは思っていなかったので、実際に看てもらうことができて安心につながった」という声があがっているという。
(9月20日起稿)
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