逗子・葉山 経済
公開日:2022.02.04
念願の「地大豆とうふ」店頭に
逗子のとちぎや新商品
逗子市久木の「とうふ工房とちぎや」が2月1日から新商品「三浦地大豆とうふ たのくろまめ」の店頭販売を始めた。
たのくろ豆(田畔豆)とは、田んぼの畔を補強するために植えられるもの。三浦半島在来の豆があると聞いた3代目の亀田勝さんはつてを頼り、葉山の農家で代々受け継がれてきたたのくろ豆を譲り受けた。多くは自家用に枝豆などとして消費されていたという。
亀田さんは2020年から自らたのくろ豆の生産に乗り出した。同店で使用する津久井在来大豆を生産している相模原の農家に協力を仰ぎ、畑の一部で栽培を開始。協力者とともに種まきから草刈り、収穫までを行った。約20kgのうち10kgを使い、創業90周年記念事業としてたのくろ豆を使った豆腐を作り、12月に数量限定で販売した。
昨年はさらに規模を拡大。2反(600坪)の畑を借りて360kgを収穫したという。「協力してくれる農家さんもやる気になってくれて、トラクターを使うほど広い畑で育てた。天候もよく、豊作になって良かった」と振り返る。
2月1日午前には、店頭販売する最初の地大豆とうふ作りが行われ、慎重に手際よく作業を行っていた=写真右下。亀田さんは「津久井在来の豆腐と比べても、香りや味が全然違う。おすすめは一旦常温に戻して、そのまま食べる方法。たのくろ豆らしい風味を楽しんだら、お好みの調味料で召し上がってください」と話している。
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