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逗子・葉山版 公開:2022年8月5日 エリアトップへ

貴重な構造や造形 後世に 2建造物が国登録有形文化財へ

社会

公開:2022年8月5日

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貴重な構造や造形 後世に

 国の文化審議会が7月22日に文化財分科会を開き、逗子市と葉山町の2建造物を国登録有形文化財に登録するよう文部科学大臣に答申した。

 逗子市山の根にある「旧本多家住宅主屋」=写真左=は、JR逗子駅近くの山裾に建つ洋風住宅で、昭和初期に建築家久米権九郎が考案した「久米式耐震木骨構造」と呼ばれる独自の耐震構造を持つ。この構造を用いて建てられた作品の現存事例は極めて少なく、内外観の意匠も含めて貴重である点が評価された。所有者は株式会社久米設計。市内の国登録有形文化財(建造物)は、累計で8件(5カ所)になる。

 葉山町では、堀内にある「旧足立家別邸主屋」=写真右=が登録される。町内では7件目となる。旧足立家別邸主屋は、同じく国登録有形文化財イエズス孝女会修道院旧館(旧東伏見宮葉山別邸)の敷地と隣接した山裾に所在する実業家・足立正の旧別邸。建物は早稲田大学大隈記念講堂などの設計に携わった建築家・佐藤功一により1933年に建てられた。棟札から建設年が明確であり、佐藤の作品集にも掲載されるなど同氏の作品としても貴重な住宅という。

 外観は「ハーフティンバースタイル」を採用し、玄関から東西に中廊下を配置。南側に居室群、北側に台所などを置き、和室と洋室を混在させるなど当時の住宅にしばしば見られる形式を採用している。また、乾式工法で建設されている点は、時代の要請を反映した貴重な建築とされた。

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