フレスコボール
逗子から本場ブラジルへ
3選手が日本代表に選出

意気込みを語った（左から）外山さん、大和地さん、山口さん

　逗子フレスコボールクラブに所属する３選手が、３月に開かれるブラジル選手権に出場することが決まった。選手たちは「本場のプレーを吸収しながら、結果を残したい」と３年ぶりの海外遠征に胸を高鳴らせている。

　フレスコボールは、ブラジルで生まれたニュースポーツ。

　ラケット競技だが相手を負かすのではなく、協力し合うルールなのが大きな特徴。２人１組のペアで向き合い、制限時間内に続いたラリーの数で順位を決めるので「思いやりのスポーツ」とも呼ばれる。

　２０１９年に国内初の地域クラブが逗子で誕生した。ラケットとボールがあればどこでもできる気軽さと、老若男女誰でも楽しめる敷居の低さで人気は上昇中。全国各地で同様のクラブが誕生している。

入賞に期待

　大会は３月18日（土）と19日（日）にブラジル・リオデジャネイロで行われる。出場するのは外山祐次さん、大和地未沙子さん、山口桃子さんの３人。外山さんは男子ペアとミックスペアで出場する。

　日本フレスコボール協会によると、コロナ禍を経て３年ぶりの海外派遣になる。前回の２０１９年大会に比べて国内選手のレベルは格段に上がっており、複数ペアの入賞も期待できるという。

　外山さんは「初出場となるので、楽しんで自分たちのプレーをしたい」とし、大和地さん山口さんペアは「出場選手でおそらく一番小柄なペアだが、パワフルなプレーで良い結果を出せたら」と笑顔で語った。

　同クラブは荒天を除いた毎週末に逗子海岸で練習を行っており、その光景は日常の一コマになっている。無料の体験会も随時実施しており、競技人口の増加に寄与している。ラケットなど道具の貸し出しも行っているので、声をかければ誰でも体験することができる。最新情報はフェイスブックページへ。