逗子・葉山 トップニュース社会
公開日:2023.07.21
逗子市消防署
市民の安全・安心のために
救助技術磨き、関東大会へ
県内の消防職員が人命救助の技術などを競う「第48回 神奈川県消防救助技術指導会」が先月、県消防学校(厚木市)で開かれ、逗子市消防署チームが「ロープブリッジ救出」で2位入賞を果たした。7月27日(木)に栃木県で行われる関東大会に4年ぶりにコマを進めた選手たちは、「小さな町からでも大舞台で活躍できることを見せたい」と意気込む。
日々研鑽を積んだ救助技術の成果を発表するとともに、消防職員同士の防災連帯意識向上を目的に実施される県大会。同署チームが出場した陸上の部には、14市町村から29チームが参加した。
「ロープブリッジ救出」は4人1組で、2つの塔上につなげられた7〜8メートルのほどのロープを渡り、要救助者を救出、脱出するまでの所要時間が評価される競技。安全性や確実性も求められ、危険な行為は減点対象となる。
同署隊員の構成は救助役が中村正太さん(30)、徳井康介さん(30)、三浦正明さん(30)、要救助者役が杉浦崇之さん(37)。県大会でのタイムは49・6秒で2位となり、相模原、三浦、横浜のチームとともに、関東大会出場の切符を手にした。
「消防に関心持って」
関東大会で9位以内に入れば、8月25日(金)に北海道札幌市で開催される全国大会へ10年ぶりに出場できる。
隊員たちは通常の訓練に加え、2月から競技に向けて取り組んできた。チーム最年長の杉浦さんは「要救助者役として客観的に見て、このチームはメンタルが非常に強いと思う。この長所を伸ばす訓練を心がけたい。いい成績を残すことで市民の皆さんが消防に興味を持ってくれたらうれしい」と語った。
行谷英雄消防長は「関東大会で名を上げることで市民の皆さんの安全・安心にもつながると思うので、実力を発揮して頑張ってもらたい」と隊員たちにエールを送った。
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