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逗子・葉山 社会

公開日:2023.08.25

逗子市・葉山町
公有地活用に進展
ハゲ山・旧役場跡地

通称「ハゲ山」

 逗子市はこのほど小坪2丁目県有地(通称・ハゲ山/2万3646平方メートル)=写真右=の活用に向けた検討を行うと発表した。

 同地は1984年に神奈川県が県営住宅建設のために購入したが、地域住民の反対運動により、2000年に建設を断念。以降、県は普通財産として管理し、地域住民にとっては憩いの場や災害時の一時避難場所となっていた。

 今年3月、県から市に対し、同地を民間に売却する意向が伝えられると、ハゲ山の存続を求める地域住民は県に対し、売却を再考するよう求める署名運動を展開。黒岩祐治県知事宛に要望書と署名(7月31日時点で8034筆)を提出した。

 市はこうした動きを踏まえ、市の課題解決につながる土地活用方法の可能性があると考え、8月8日に桐ケ谷覚市長が県副知事と面談。活用に向けた検討を行う意向を伝えるとともに、時間的な猶予を求めた。

 署名活動を牽引した「次世代に逗子の自然を引き継ぐ会」の須藤誠代表は「具体的な事はこれからだが、活用に向け検討することになったのは大きな前進」と期待感をにじませた。

 市は今後、市民や市議会の意向を確認するなど、民意を踏まえ、検討を進めていく。26日(土)午前10時からは、小坪小学校区コミュニティセンター講堂でこれまでの経緯の説明会を開催する。

旧役場跡地

 葉山町一色の国道134号沿いに位置する旧葉山町役場跡地=写真左。役場が1984年に現庁舎に移転し、91年に取り壊されて以来、30年以上利活用されていない、広さ約1930平方メートルの空き地だ。町は町制100周年を迎える2025年1月までに、公共施設再編の一環として、同地を活用した公共施設の方向性を示す方針を明らかにした。

 6月に行われた町議会議員懇談会で、町公共施設課が示した、公共施設の現状と再編についての参考資料では、想定される施設の方向性として、「コミュニティ施設の新設を検討する」としている。

 同課は、昨年3月に旧役場前バス停に木造・銅葺き屋根の上屋が完成した際に、「跡地に建物を造ったらどうか」と議会を中心に指摘があったことを検討の理由の一つに挙げる。また、一色地区は人口9000人以上で、町の字の中で一番人口が多いにもかかわらず、町内会館が少なく、「コミュニティ施設が欲しい」という要望もあったという。

 施設の内容については具体的にはまだ決まっておらず、9月の議会後に、山梨崇仁町長が町民の意見を直接聞くタウンミーティングを行う予定だという。年齢層、地域など偏らないように間口を広げ、関心の高い町民の意見をくみ取り、反映させていきたい考えだ。

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