逗子市は2月13日、2024年度の当初予算案を発表した。一般会計は前年度比4・3%(9億4000万円)増の229億8600万円で、4年連続過去最大を更新。子育て、教育、高齢者支援、環境保全の4本柱を軸に安定した財政運営を目指す。
同日開かれた定例記者会見で桐ケ谷覚市長は、24年度の重点的な取り組みとして「子育てするなら逗子」「いくつになっても元気で安心なまち」「地球環境を守り、安全なまち」「住み心地の良いまち」をキーワードに挙げた。
子育て支援
養育支援事業として児童福祉施設での短期間養育(ショートステイ)と、平日夜間・休日に児童を通所させる夜間養護事業(トワイライトステイ)に59万9千円を計上した。
今年度、沼間中学で実施した校内支援教室を中学校2校、小学校1校に拡充するために1080万6千円を充てる。
健康・交通
成人等保健事業として、これまで40歳以上の女性が対象だった乳がん検診を拡充し、20歳以上39歳以下の女性にも乳がん視触診検診を実施する(18万7千円)。
また、公共交通拡充支援事業では、高台にある地域の移動手段として実施する電動小型低速車「グリーンスローモビリティ」の実証実験に356万4千円を用意した。実験の地域は公募し、9月頃に行う予定。
環境保全
災害対策事業として災害用備蓄食料などに459万4千円、沼間中学マンホールトイレ整備に394万4千円を充てた。
25年3月から始まる生ごみの分別収集に係る指定収集袋作製などの経費には3069万7千円を計上する。ごみの減量化、資源化を行うことで環境負荷の軽減を図る。収集した生ごみは葉山町で処理される。生ごみは発酵分解させ、たい肥にしたものを市民に配布する予定だという。
施設整備
JR東逗子駅前複合施設整備事業では基本設計業務委託に係る経費として3436万4千円を確保。24年度は基本設計、25年度に実施設計、26年度途中から施工し、27年度中の供用開始を目指す。
また、デジタル化の推進の一環で、市民の利便性の向上を目指し、24時間いつでも振替口座の登録ができるWeb口座振替受付サービスの開始や、税金を自分で機械を操作し納付できる、セルフ収納機などの設置に1331万円を充てた。
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