葉山町立上山口小学校(田中基校長)で6月17日、4・5・6年生を対象に慶應義塾大学理工学部の宮本憲二教授による「微生物」をテーマにした特別講義が行われた。
身近な細菌の話では口の中や手には細菌がたくさんいるが悪いものばかりではない。腸内には子どもだと約1キログラムの細菌がいて、体調が良い時は乳酸菌やビフィズス菌のような善玉菌が元気で、調子のよくない時は大腸菌やブドウ球菌のような悪玉菌が活発になっているという説明がされた。
次にマイクロプラスチックによる生物濃縮で人に影響が出る話がされ、1人当たり1週間でカード1枚分ほどのプラスチックを食べていることになると聞かされると子どもたちからは「えーっ」と驚きの声が上がった。
そのプラスチックを食べる微生物はいるのかという話題になり、同大は葉山町内の学校が給食で使っている生分解性プラスチックのストローを食べる微生物を発見したことを紹介。約2週間で分解されることを知ると児童らは驚嘆していた。
講義を終えた宮本教授は「子どもの時からこうした話を聞くのは大切な事。家に帰って家族にも話してくれたらまち全体の意識も変わっていくことにつながると思う」と語った。
同大理工学部は6月10日に葉山町教育委員会と児童・生徒に対する環境教育の充実に関する連携協定を締結した。
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