逗子・葉山 教育
公開日:2025.11.21
沼間小
車椅子体験で優しさ知る
逗子市社協が企画
逗子市立沼間小学校(沼間/雨宮彰子校長)で11月14日、4年生児童が「総合的な学習の時間」の一環でまち中での車椅子体験を行った。
逗子市社会福祉協議会職員から車椅子の扱い方を習った児童らは、車椅子1台に4、5人の班に分かれ、ボランティアの「車イスの会」の人たちに付き添われ、校外へ出発。東逗子駅と逗子市商工会に向かった。
道中、段差があるところで引っかかったり、前輪を持ち上げたり、坂道を後向きに下るなど、苦労しながら進んでいった。
東逗子駅では長澤宗和逗子駅長から、券売機は車椅子でも使用しやすいように奥行を設けたり、エレベーターのボタンを低い位置に設置するなどの工夫がされていることを聞いた。
児童らの体験に同行した車椅子利用者の畠中一郎さんは「いいまちづくりは人との関係からだと思うが、障害者との関係づくりは難しい。この体験で車椅子の人の気持ちを分かってくれたらうれしい」と語った。児童たちには「困っている人がいたら『お手伝いしましょうか』と声をかけてほしい」と呼びかけた。
当日は車椅子体験と合わせて、図や記号だけで情報を伝えるピクトグラムについても学んだ。逗子木育の会の大塚広美さんが、その意味合いや歴史を説明し、児童らは「段差に注意」を意味するピクトグラムを実際に描いてみた。
体験を終えた男子児童は「段差や坂道は大変だった。まちで困っている人がいたら助けてあげようと思う」と語った。
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