逗子・葉山 社会
公開日:2025.11.21
逗子市
災害用トイレに川水活用
市内各所で防災訓練
逗子市は11月から12月にかけ、市内小学校地区ごとに防災訓練を実施。11月8日の沼間小学校地区で行われた訓練を取材した。
今回、災害時に上水道が断水し、水洗トイレが使用できなくなった場合に活用する「マンホールトイレ」に初めて川の水を利用する訓練が行われた。かつてはプールの水を使用していたが、プールがなくなってからは貯水タンクの水の使用が前提となっていた。同小に設置されている貯水タンクの容量は6t。生活用水として約3日分とされているが、市防災安全課の担当者によれば、マンホールトイレを流すのに1日約2t、他に清掃などでの使用を加味すると3日間で10t近い水量が必要となる。そこでプールの水の代替案として川の水の活用が取り入れられた。
訓練は学校近くを流れる田越川から水を汲み上げ、120m先の校内のマンホールまでホースをつなぐ方法で、地域住民が見守る中、地元消防団が行った。
ポンプは1分間に100リットルの勢いで水を汲み上げる力があり、水がホースを伝い、歩道橋などの坂道も通って無事マンホールまで届くと拍手が沸き起こった。
避難所運営訓練では障害のある要支援者用の部屋が設けられたり、避難所内での連絡手段としてトランシーバーを使ったりなど初めての試みもみられた。
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