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逗子・葉山 社会

公開日:2025.12.05

小坪砲台事故
慰霊碑に犠牲者銘板
新たに名前一人判明

 終戦直後に小坪地区で起きた洞窟内砲台の爆発事故の慰霊祭が11月29日、現場近くに昨年建立された慰霊碑の前で執り行われた。例年、事故が起きた10月20日に行われていたが、今年は新たに判明した犠牲者の名前も含む銘板の完成を待って実施された。

 今年4月に亡くなった遺族会代表だった草柳博さん(享年88)の次男・彰宏さん(54)は「亡くなった15人の皆さんは今の小坪の子どもたちの安全を見守ってくれていると思う」とあいさつした。さらに慰霊祭後の取材では「今回、銘板ができ、誰が亡くなったのか分かるようになったことをうれしく思っている。慰霊碑ができたことで事故のことを理解してもらえるようになり良かった」と語った。

 慰霊祭の後に線香をあげに来ていた安田康夫さん(87)は事故当時、今の漁港そばの共同トイレ付近で相撲をしていたという。「毎年10月20日には必ずここに来ている。自分ができることは線香をあげることくらい。もう87歳だが死ぬまで続ける」と亡くなった友人たちに思いをはせた。

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