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藤沢 人物風土記

公開日:2014.10.03

文部科学省の2014年度生涯スポーツ功労者表彰を受賞した
橘高(きったか)靖子さん
辻堂西海岸在住 67歳

「ピンピンコロリ」の人生を



 ○…(公財)日本レクリエーション協会の推薦を受け、文科省の生涯スポーツ功労者表彰に輝いた。ゲームや運動などを通じて皆で楽しみを共有し、心身の健康を図る「レク」の世界に飛び込んだのは約30年前のこと。現在は、自ら立ち上げた「ふじさわレクリエーション支援者クラブ『ゆう』」代表をはじめ、市や県のレク協会理事としても活動している。「おせっかいと言われながらも続けてきた、活動の積み重ねを評価してもらえたのかもしれない。長年の地域活動への最高のご褒美」と相好を崩す。



 ○…元々は公認指導員の資格を持つ、スポーツの専門家。小学生のころに体験したレクの楽しさが原点で、「スポーツ指導の中では感じられない温かさがある」とレク活動を始めた。運動生理学などの知識を生かし、身体能力の向上も図る独自のプログラムを考案。「百歳でもピンピン、歩けるように。自分のロウソクの火が消えるときには、さっぱりコロリと」という「ピンピンコロリ」をキャッチフレーズに、地域の高齢者を対象に活動してきた。



 ○…「楽しむことと笑顔が一番。加えて身体も元気に」という方針の背景には、自身と夫それぞれの親の介護を続けてきた経験がある。「長生きするなら健康に」という意識を強く持つとともに、ヘルパーが摘んで生けた花を見て親がにっこりと笑う姿を見て、「ああ、これもレクのひとつの形だな、と気付いた」という。活動の根底にあるのは、「笑顔のためにできること」を考え続ける素朴な感情だ。



 ○…広島県出身で、子どもの進学に合わせ、約30年前に藤沢に居を移した。現在は息子と娘、合わせて「もうすぐ5人になる予定」の孫たちが一番の生きがいだという。「体育で足が痛い」といえばすぐに診るのはもちろん、おもちゃでご機嫌を取ることも忘れない。「家でももちろん、皆笑顔が一番。孫のためにも、まず自分がピンピン元気に生きないと」と言葉を結んだ。

 

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