コミュニティーFM局「レディオ湘南」(藤沢エフエム放送(株))が1日、遊行通りから市役所分庁舎に移転し、新スタジオから放送を開始した。庁舎内に入ったことで地域情報をはじめ、災害時、より迅速に正確な情報を提供する。
スタジオは市役所分庁舎の1階。広さは2つの収録スタジオと事務室を合わせ約160平方メートル。ガラス張りで歩道に面しており、収録の様子が見学できる。また放送の音声は歩行者に聞こえるよう外にも流れる。
この日は、移転を記念し特別番組を生放送。収録の第一声は、開局当時、藤沢青年会議所の理事長を務めており、オープニングを担当した相原厚志さんの声で開始した。同社社長の山田秀幸さんも出演し、開局当時の思い出や防災減災への取り組みなどについて語った。
同局は、1995年の阪神淡路大震災をきっかけに、災害ラジオの重要性が認知されはじめ、藤沢青年会議所が設立を提案、96年に開局した。その後も市と防災協定を結ぶなど、地域の「防災ラジオ」としての役割を担っている。東日本大震災の時も計画停電の中、自家発電で放送を続けるなど、災害時の緊急放送に力を入れている。
防災放送の強化に尽力した楢原亮太社長が、移転直前の1月17日に病気のため55歳で急逝。3年半ぶりに社長に就任した山田社長は「楢原さんが中心となって移転準備を進めてくれた。”頼れるラジオ”として一層の浸透を図っていきたい」と話した。
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