戻る

藤沢 社会

公開日:2021.12.24

長後ファイト実行委員会
元旦に「温かいご飯」を
子ども無料、大人は「出世払い」

  • 炊き出しをPRする高見さん

  • 昨年の様子(=写真は高見さん提供)

 お正月は「あったかいご飯」食べに来て――。来年1月1日にローソンスリーエフ長後駅東口店(高倉607)前で、炊き出しが行われる。長後こども食堂などを運営する長後ファイト実行委員会が企画。同会代表の高見広海さんは「一緒に温かい食事を食べて、お話ししましょう」と呼び掛けている。



 「元日の朝、小学生くらいの子どもが1人でおにぎりを買いに来た」。あるコンビニエンスストアのオーナーから聞いた話に衝撃を受けたという高見さん。「正月なのに食べるものがないのか。それもお金だけ持たされて」。以前から子ども食堂を主宰しており、食を支援する必要性は感じていた。「もしかしたら同じような境遇の子がほかにもいるのではないか」。そんな思いから3年前の元旦、炊き出しを買って出た。



 会場に訪れたのは20人ほど。一人暮らしの高齢者や母子家庭の親子などもいる。年始めのあいさつを交わし、おしゃべりをしながら食事を共にすると、大人でも支援が必要な人が地域にいることを実感した。「元旦の拠りどころとあると救われる人がいる」。以来、元旦の炊き出しを継続することにした。



 2年目は近隣にチラシを撒き、ポスターを掲示。こども食堂の利用者などにも声を掛けると、約30人が集まった。



 「こども食堂は賑やかで利用しにくいが、炊き出しなら寄りやすい」、「お正月の家族の楽しみとして」などと訪れる、子どもから大人まで様々な人の笑顔がみられたという。



 ボランティアの協力や、米やパン、野菜の食材の寄付など、支援の輪も広がり始めている。高見さんは「子どもは無料、大人は出世払いで温かいごはんをいっぱい食べて。募金協力で食事してくださる方もお待ちしています」と話した。







 炊き出しの時間は午前10時から午後0時30分まで。豚汁や白米などが振る舞われる予定。子どもだけ大人だけでも可。問い合わせは高見さん【携帯電話】080・3428・8792へ。

ピックアップ

すべて見る

意見広告・議会報告

すべて見る

藤沢 ローカルニュースの新着記事

藤沢 ローカルニュースの記事を検索

コラム

コラム一覧

求人特集

  • LINE
  • X
  • Facebook
  • youtube
  • RSS