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藤沢 経済

公開日:2025.10.03

市民相談AIで
実証実験、来年1月まで

 藤沢市は先月16日、社会課題解決に向けたAI技術を提供する「つながりAI(株)」と連携協定を締結した。同22日、同社の傾聴型生成AI「つながりAIチャットふじさわ」を活用した相談支援の実証実験を孤独・孤立対策として開始した。

 実証実験は、市内在住・在勤・在学の市民を対象に来年1月31日(土)まで実施する。利用者は、該当アカウントをLINEで友だち追加し、AI「ふじさわAIちゃん」に悩みを直接相談できる。初期対応はAIが行うが、緊急性が高いと判断されたケースについては心理士や社会福祉士などの専門職が引き継いで対応。さらに専門職が必要と判断した場合は、適切な社会資源への橋渡しを行うという。

 市ではこれまで各課窓口や市民センターが開庁している時間内で市民相談に対応していたが、仕事などで平日相談に訪れるのが困難な市民や緊急性の高い相談への即時対応が課題となっていた。

 実証実験では生成AIとLINEを通じ、24時間いつでも相談可能なため相談への心理的ハードルを下げる他、これまで相談しづらかった市民の声を早期に拾い上げる効果が期待される。「傾聴型AIはメッセージから相談者が持つ課題の整理もできるので、潜在的な悩みを掘り起こせるのでは」と市担当者。市は実証期間後、利用者の数や利用者アンケート結果などを踏まえ、本格運用への検討を進める方針だ。

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