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藤沢 文化

公開日:2025.11.21

松岡 洋一さん(63)松岡タイル
「センス」の探究は続く
タイル張工

 手先の技術、体力、計画性、顧客の要望を聞く力、そして美的な感性--。それらを全て兼ね備えなければならないのがタイル張工だ。「重要なことは自分のセンスと、顧客の要望や建物の用途との擦り合わせ」と強調する。

 同じくタイル張工だった父の影響で、19歳でこの世界に飛び込んだ。修業は10年間。現場で力仕事と細かな仕事を同時にこなす日々に「きつかったが、手に職をつけたいという気持ちが強かった」と振り返る。先輩の仕事や施工事例を見て道具の使い方を学び、張り方のセンスを磨いた。

 修行時代から店を経営する現在まで手掛けたのは、多くの一般住宅はもちろん、市民センターや学校、東京駅地下や有名旅館の浴場など。「お客さんに喜んでもらえて、仕事が永久的に残ることがやりがい」

 表彰は「藤沢技能職団体連絡協議会を始めとする皆さんのおかげ」。作業の機械化が進む中、手作業の時代を知る職人として後輩に助言も行う他、更新される新しい製法や道具への探究はこれからも続く。「体が動く限り働きたい」と誓う。

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