藤沢 文化
公開日:2025.12.05
みその台親松さん
「会心の作」アトリエに
6日、7日 彫刻工房展
みその台在住の彫刻家、親松英治さん(91)による彫刻工房展が先月29日から、聖園女学院の敷地内にある親松さんのアトリエ(みその台1の2)で開かれている。
「人生の目的は無名の殉教者のためにマリア像を作ることだった」。熱心なキリスト教徒の親松さんが島原の乱(島原・天草一揆/1637〜38年)の犠牲者への鎮魂を目的に、40年ほど掛けて制作した全長9・65mにもおよぶ木彫りのマリア像が昨年9月、長崎県南島原市にある「原城聖マリア観音ホール」に展示された。木彫り像としては世界最大級とされ、話題となった。また片瀬漁港市民交流広場にある鯛を抱え、逆さになった少年の銅像『海の詩』も親松さんによるものだ。
工房展では、親松さんが30代の時に制作したリンゴを手に持つ『エバ』や、40代半ばで「彫刻家として最も充実していた時の会心の作」という『レクイエム(主の降架)』、日本最大の公募美術展として知られる「日本美術展覧会(日展)」に今年出展した馬の背中に竪琴が乗る『早春賦』など、これまで手掛けてきた作品大小100点以上が並ぶ。
開催日は6日(土)と7日(日)、時間は両日午前9時〜午後4時。問い合わせは【電話】親松さん0466・54・7430。
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