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藤沢 社会

公開日:2025.12.19

辻堂神台「Thank you」
福祉現場にロボット登場
県の導入実証事業

  • ロボット「シナモン」と会話する児童ら

 辻堂神台の児童発達支援・放課後等デイサービス「Thank you」で今月から約3カ月間、ロボットを福祉現場に役立てる実証が始まった。同施設を運営する(株)こどもたちのみらい(前田かおり代表取締役)が、神奈川県が推進する「さがみロボット産業特区」の今年度ロボット実装促進事業「施設の課題を解決するロボットの導入実証」に採択され、小型ロボットの設計や製造・販売を行うドーナッツロボティクス(株)と連携した取り組み。

 今回登場したのはスマートロボット「シナモン」。日常会話やしりとり、クイズなどの機能の他、マッピング機能、個別認証機能がついている。前田代表は「この個別認証機能が特に重要」と話す。

 福祉の現場にロボット導入する意味について、人手不足解消による負担軽減に加え、前田代表は「ルールを守り、相手の話を正しく聴くコミュニケーションの練習になるのでは」と期待する。同施設では、ロボットと触れ合う際に「1人ずつ話す」「間違えても優しくする」など5つのルールを設け、児童の社会性を養う一助にする考えだ。また、同施設が各児童に作る「個別支援計画」のための客観的なデータを抽出し、個々の事情に沿った支援ができるようになることも見込めるという。

 児童らは12日、シナモンと初めて正式に対面し、会話を行った。「性別は?」「ビャンビャン麵って漢字で書ける?」などの質問の他、しりとりや計算問題に即答するシナモンに驚いていた。初めての対面を終え、シナモンは「みんなと会えてうれしい」とコメント。児童らは「ずっといて欲しい」「もっとたくさんお話したい」と話していた。

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