けん銃を持った銀行強盗を検挙―。今月9日、鎌倉と逗子の両警察署による合同訓練が行われた。
東京秋葉原で起きた連続殺傷事件から3年目を迎え「有事の際の迅速な対応をより一層心がける」ため、実施された今回の訓練では、鎌倉署、逗子署合わせて約80人が参加。事件は、逗子市内でけん銃を持った銀行強盗事件が起きたという想定で、現場から逃走した犯人の一味が、逃げ込んだ由比ガ浜の京急バス鎌倉営業所で、乗客を人質にとって立てこもるというもの。
国道134号線など、逗子から鎌倉までの逃走経路には、警官や緊急車両が多数配備され、空からは県警ヘリが追うなど、訓練ながらも現場には緊迫した空気が張り詰めた。
バス営業所では、逃走車を乗り捨てた犯人のうち、一人をその場で逮捕。もう一人は停車中のバスに乗り込み、刃物で脅し運転手と乗客たちを人質にとった。武装した犯人を前に、警官たちは、さすまたやシールド、警杖を装備して包囲。また、拡声器を使って人質の解放など説得を試みた。逮捕劇は一瞬。昇降口に身を乗り出した犯人を数人で取りおさえ、同時に人質の無事を確保した。
鎌倉警察署では、「今回のような合同訓練は比較的大規模。成果を市民の安全確保と地域の治安維持に役立てたい」と話す。
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