市内手広の西ヶ谷住宅に避難している被災者約20世帯を対象に鎌倉案内や交流会を定期的に開催している「柞(ははそ)の森音楽祭実行委員会(堀部隆二委員長)」は今月15日、鎌倉大仏殿高徳院で交流会を行った。今回は市内だけでなく、都内に避難している被災者も合同で大仏を参拝した。市内から16人、都内から13人、支援者23人を合わせて52人が参加した。佐藤孝雄住職のもと参加者全員で祈りを捧げた。
その後、東京から来た子ども連れを中心に江の島へ。残った30人ほどは同院で、交流会を兼ねた会食を持った。
合同の交流会開催のきっかけは、東京の被災避難者を支援している「東京災害支援ネット(森川清代表)」が企画した江の島観光を「NPO法人鎌倉てらこや(池田雅之代表)」が柞の森音楽祭実行委に仲介したことによる。
東京に避難している親子は「大仏様は初めて見た。大きくてびっくり」と話し、また「大仏様をみて心が安らいだ」と話す40代の女性も。交流会の自己紹介では「いつか帰りたい。でもいつ帰れるか分からない」と出身地の話を涙ながらに語る被災者の姿も見られた。
列席した佐藤住職は「この大仏様を覆っていたお堂も津波で倒壊した過去を持つ」と高徳院と災害について話した。柞の森の代表顧問を務める齋藤美代子さんは「大仏様の真心で穏やかな気持ちになってもらえれば」とし「今後も支援を続けていきたい」と語った。
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