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鎌倉 文化

公開日:2012.04.20

安国論寺
妙法桜 再生へ一歩
住友林業の協力

  • 住友林業筑波研究所の梅咲直照所長から玉川住職に苗木が手渡された=今月12日、安国論寺

 安国論寺(市内大町)にある名木・妙法桜の後継樹育成が、このほど成功した。今月12日には、住友林業(株)(東京都千代田区)が手がけ、生育した苗木3本が同寺境内で披露され、玉川覺祥住職と初対面した。



 妙法桜は樹勢の衰えから、枯死が心配されていた。同時に根に病気を持っているため、枝を利用する挿し木や接ぎ木では病気に感染する恐れがあった。



 同寺から再生の依頼を受けた住友林業は、芽の分裂組織「茎頂」を材料に組織培養を実施。研究を重ね、約3年で育成に成功した。



 現在、苗木は同社の筑波研究所で育成されており、桜を植えるのに適している冬に、境内へ植樹予定だ。



 妙法桜は日蓮聖人の桜の杖が根付いたとされ、樹齢は750年ほどと言われている。玉川住職は「貴重な桜が当代で枯死するのを防ぐことができ、ほっとしている」と話している。

 

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