「負けず嫌い」武器に頂点目指す 一輪車競技 橋本 あんずさん(関谷小6年)
音楽に乗せて舞い、ビールマンやY字バランス、ジャンプやスピンを決める―。そう聞くと多くの人が「銀盤」をイメージするかもしれない。しかし、橋本あんずさん(関谷小6年)が自在に踊るのはリンクではなく、「車輪の上」だ。
茅ヶ崎一輪車協会湘南支部に所属する橋本さんは、初めて出場した昨年11月の「2013さわやか全日本一輪車競技大会ソロ演技の部」で準優勝するなど、各大会で入賞し、今後さらなる活躍が期待されている。
一輪車競技の「演技」部門はフィギュアスケートのような種目。女子小学生の「ソロ」では音楽に合わせ、2分間の演技で技術、表現、構成・振り付け、作品の完成度などの点数を競う。
橋本さんは142cmと小柄ながら、回転ジャンプ技「トルネード」で高さが出せることが武器。はつらつとした躍動感ある演技が持ち味だ。不安定な一輪車を手足のように操り、ダイナミックな技を決める姿に圧倒される。指導する同協会の加藤幸夫会長は「リズム感が良く、表現力は小学生のレベルを超えている。練習好きな負けず嫌い」と話す。柔軟性が課題だというが「ライバルに負けたくない」と、どんなに練習で疲れていても1日30分のストレッチは欠かさないという。
「もっと上手くなりたい」難技にも挑戦
橋本さんが一輪車と出会ったのは幼稚園年中組の頃。「みんながやっていたので」と自然に遊び始め乗れるようになった。5歳から鎌倉関谷一輪車クラブ(現・KSUC)に所属し、現在は茅ヶ崎一輪車協会湘南支部で腕を磨いている。
一輪車の醍醐味を「練習して技ができるようになった時の嬉しさ」と話す橋本さん。現在、習得を目指しているのは「『バックぴょん立ち』からバックターン」。背走しながら、フレーム部に両足で飛び乗りターンする難技だ。演技の流れの中で決めることはさらに難しく、思い切りの良さとバランス感覚が問われるという。
春からは玉縄中に進学する。大会ではよりレベルの高い中学生の部に挑むことになるが、「目標は11月の全国大会で優勝すること」と力強い。ひたむきな努力家が咲かせる「一輪の華」が楽しみだ。
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