市内山崎にある山崎北野神社で、このほど鳥居の建て替えが行われた。同神社の管理や整備を担っている「山崎共有会」(内海勉代表=人物風土記で紹介)が実施した。
北野神社は約670年前に京都の北野天満宮を勧請したもの。江戸時代以降は村の鎮守となり、1797年には祭日や神楽などが定められた。それらは現在まで受け継がれ、山崎の住民らが持ち回りで清掃や祭事の準備などを行っている。
しかし近年、戦後間もなく建てられたという鳥居は土台の腐食が目立ってきていた。そこで同会は一昨年の会議で建て替えを決定。神社建築を専門に扱う会社に依頼した。
同神社の鳥居は、宮島の厳島神社と同じ本柱に控え柱が接続された「両部鳥居」と言われるもので、鎌倉市内で唯一とされる。構造をそのままに、建て替えにはケヤキ材など丈夫な木材が使用された。工事は9月の例大祭に合わせるため、昨年7月から8月にかけて実施。完成した鳥居の前には、会員から新しい狛犬も寄贈された。
装い新たになった鳥居について、内海さんは「新しい鳥居で例大祭が迎えられてうれしい。これからも地元の鎮守として、多くの人に親しみをもってもらいたい」と話している。
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