神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
鎌倉版 公開:2016年5月13日 エリアトップへ

高齢者生活支援サポートセンター事業 「感謝されることがやりがい」 サポーター2人に聞く

社会

公開:2016年5月13日

  • X
  • LINE
  • hatena
左から石渡さん、石井さん、高坂さん
左から石渡さん、石井さん、高坂さん

 「話し相手をしてほしい」「庭仕事や家の掃除を手伝って」。お年寄りの日常における「ちょっとした」要望に応える仕組みが、高齢者生活支援サポートセンター事業だ。同事業はスタートして間もなく丸3年。高齢者を地域で支える取り組みは、じわりじわりと広がっている。「サポーター」として活躍する市民2人に話を聞いた。

 同事業は、2013年7月にスタート。高齢者生活支援サポートセンター(市内台)が市から委託を受け、運営している。

 対象となるのは市内在住の概ね65歳以上で、単身世帯や日中一人になる人、要支援1〜2、要介護1程度の人。同センターが高齢者の相談を受けて、「サポーター」と呼ばれる市民を紹介しており、サポーターは囲碁や将棋など趣味の相手をしたり、外出のサポート、家事の手伝いなど、日常生活を1時間900円で支援する。高齢者が地域で孤立して不安を感じたり、引きこもることによる体力の低下を防止することが狙いだ。

「依頼者から学ぶこと多い」

 現在117人いるサポーターの一人、高坂寿さん(76)は72歳まで会社勤めをした後、「これからは社会貢献を」と養成講座を受講した。「趣味の囲碁を活かせる」ことにも魅力を感じたという。

 現在は80〜90代の4人を支援する。残念ながら囲碁の相手という要望はないというものの、若い頃に家庭菜園に取り組んでいた経験を生かし、依頼者の庭での花や野菜の栽培の手伝いなどに汗を流す。自ら栽培法を調べて実践することもあり「もともと庭仕事は得意。そのうえ『ありがとう』と言ってもらえてうれしい」と笑顔を見せる。

 同じく3年前にサポーターになったのが石渡尚美さん(62)。「両親の介護を終えて時間が出来たので、福祉に携われることを」と考えたのがきっかけだった。

 今サポートするのは80代と90代の夫婦。掃除などの家事を手伝っているが「丁寧な暮らしぶりから、私自身も学ぶことが多いですね。責任のある難しい仕事ですが、信用され感謝されることにやりがいを感じています」と話す。

 同センターでコーディネーターを務める石井敦子さんは「相手の立場を思いやれる人ならば誰でも歓迎です。より幅広い世代の方に参加してもらえたら」と呼び掛ける。

養成講座を開催

 同事業のサポーター養成講座が5月24日(火)と31日(火)に開催される。時間は両日とも午前9時30分から午後4時まで。会場は鎌倉生涯学習センター第6集会室。申し込みは5月20日(金)締切。

 講座への申し込み、事業に関する問い合わせは同センター【電話】0467・48・1130へ。

鎌倉版のローカルニュース最新6

駅前朝市に3500人

新型コロナ、3年半の記録

鎌倉市

新型コロナ、3年半の記録

対応策や支援を総括

3月29日

ダンス、バンド参加者募集

鎌倉青少年会館

ダンス、バンド参加者募集

11月 リニューアルイベント

3月29日

親子遊びで子育て支援

材木座公会堂

親子遊びで子育て支援

3月29日

六国見山からスカイツリー

六国見山からスカイツリー

鎌倉史跡めぐり

3月29日

県優勝で悔しさ晴らす

県優勝で悔しさ晴らす

鎌倉ラグビースクール

3月28日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月22日0:00更新

  • 8月20日0:00更新

  • 7月16日0:00更新

鎌倉版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

鎌倉版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月29日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook