山ノ内の建長寺で6月8日、「マタニティZazen」と題した妊婦対象の座禅会が開かれた。
これは湘南鎌倉総合病院(市内岡本)の産科スタッフが、同寺と合同で企画しているもので3回目。当日は同院の関係者や市内の助産師らも含め34人が参加した。
参加者は境内を散策し、同寺の僧侶から禅の考え方について説明を受けてから、約2時間にわたって座禅に取り組み、その後はけんちん汁をはじめとした精進料理がふるまわれた。
第3子が10月に生まれる予定という貴田育美さん(鎌倉市)は「2人の子どもがいると出かけることも難しいが、いつもとは違う穏やかな時間を過ごすことができて心地よかった」と話し、第1子の出産を11月に控える後藤比呂さん(鎌倉市)は「出産の不安がある一方、今も仕事も続けており普段は常に何かを考えている状態。頭をからっぽにして心を整えることの大切さが分かった」と振り返った。
同寺教学部長の長尾宏道さんは「禅の考えでは、あるがままを受け入れることが大切。不安もあると思うが、自分とお腹の子どもの命を見つめて、自然体で出産に臨んでもらえたら」と話していた。
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