鎌倉版 掲載号:2018年10月19日号 エリアトップへ

50周年を迎えた鎌倉彫会館の館長 後藤 尚子さん 扇ガ谷在住 59歳

掲載号:2018年10月19日号

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伝統のバトン未来へつなぐ

 ○…800年にわたる鎌倉彫の歴史を伝えるとともに、教室の開催など普及活動の拠点となっている鎌倉彫会館。50周年の節目を迎えた同館の館長を務める。29日からは記念展示も始まる予定で会場に並ぶのは、会館の創立と発展に尽力した昭和の工人たちの作品。伝統を受け継ぐだけでなく、常に新しい表現に挑んできた歩みを知ってもらえたら」と見どころを語る。

 ○…後藤家は明治期に現在の鎌倉彫が成立する過程で中心的役割を果たし、今も鶴岡八幡宮そばに「博古堂」を構える。幼い頃から父・俊太郎さんに彫りの手ほどきを受け「いずれは自分も関わっていくのだろうな」と考える一方で、伝統の重みを負担に感じることもあった。東京芸大で油絵を専攻し、結婚後は夫とともにドイツへと渡り、5年間暮らした。帰国後、改めて修業を始めたのは34歳の時。「父をはじめ先人が払ってきた努力はもちろん、誰よりも鎌倉彫の魅力を知っているのは自分だと思い、迷いはありませんでした」。その後は新たな感性を取り入れた作品を発表し、教室の講師も務めてきた。

 ○…同館の館長に就任したのは3年前。直後の大規模改修で1階に設けたカフェでは、鎌倉彫の器で食事ができるようにした。「本来器は生活の中にあるもの。鎌倉彫は使い込むほどに手になじみ、味わいが出る。その良さを知る機会にしたい」と狙いを口にする。

 ○…気分転換は数年前に母娘3代で始めた書道。「ただ美しい文字を書くだけでなく、全体を見渡す視点を求められるところが難しい」と笑う。ともに書を習う長女もすでに後継者としての道を歩み始めている。「次の世代がよい形で伝統を引き継げるよう、今度は私たちが知恵を絞りたい」。その双肩にかかる期待は大きい。
 

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