鎌倉 文化
公開日：2018.12.07
八幡宮で破魔矢作りが佳境
鶴岡八幡宮（市内雪ノ下）の正月前の風物詩となっている破魔矢の奉製の様子が11月30日、同宮の上宮神楽殿で公開された。
いくつも積み上げられた矢の束を背に４人の巫女らが並び、矢の先端に鏑を取り付け、軸に和紙を巻き、水鳥の羽の下に金銀の鈴と紅白の飾りを順に付けていった。
トントントンと矢に鏑を取り付ける音を聞きつけた参拝客は、神楽殿の前で足を止め、通常は見ることができない特別な光景をじっと見守っていた。
破魔矢は、鶴岡八幡宮の創建時に神宝として奉納され、現在国宝となっている「黒漆矢」にちなんで作られているもの。
正月の授与品として初詣客に人気で、毎年節分後に製作を開始し、12月中旬まで約１年かけて大小２種類、計24万５千本を完成させるという。
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