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障害者サーフィン 内田一音さんが世界2連覇 「由比ガ浜をバリアフリーに」

スポーツ

掲載号:2019年1月18日号

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選手権で競技に臨む内田さん(C)ISA
選手権で競技に臨む内田さん(C)ISA

 津在住の内田一音(かずね)さん(46)が昨年12月、障害者サーフィン競技の世界選手権で優勝した。股関節に先天的な障害を抱えながら、湘南の海で磨いたテクニックで堂々の2連覇。今後の目標は、障害があっても海を楽しめる「バリアフリービーチ」を由比ガ浜で実現することだ。

 アメリカ・カリフォルニアで開催された「アダプティブサーフィン世界選手権」。同大会は障害者サーフィンでは世界最高峰と言われる。内田さんは動関節可動域制限や四肢欠損症などの障害があり、ボードに膝立ちまたは立って乗る「AS―1クラス」に出場した。

 女子クラスは一昨年新設されたばかりで、内田さんはその初代チャンピオン。連覇がかかった今回は、大きなプレッシャーを感じていたというが「絶対優勝するって心に決めていた。有名になって帰ってくるって宣言しちゃったし」。現地の声援も力に変え、持ち前のテクニックで女王の座を守り切った。

遊びから世界へ

 内田さんは藤沢市江の島出身。先天性の脱臼により股関節がすり減って、骨・関節が変形し歩行障害などが生じる「変形性股関節症」を抱え、左右の足の長さにも差がある。

 それでも「健常者に近い生活を」という両親のもと、活発な子ども時代を送った。「島での遊び場はいつも海だった。サーフィンもその延長みたいなもの」と笑う。

 27歳から本格的に競技に取り組み、2010年には健常者のサーファーのプロ資格を取得。現在は日本サーフィン連盟の湘南鎌倉支部長として大会運営や競技普及に尽力するとともに、藤沢市片瀬海岸で甘味処と障害者サーフィンの教室を営んでいる。

夢実現へ弾み

 そんな内田さんの次なる目標は「3連覇じゃなくて、由比ガ浜をバリアフリービーチにすること」と言い切る。きっかけは一昨年の世界選手権だ。

 会場となったビーチでは、のびのびと「海を楽しむ」障害者の姿があった。「車いすでも海に入れるマットが一年中敷かれていて、シャワーなどの設備も整っている。いつでも自由に海に行ける環境に衝撃を受けた」

 昨年、イベントとして障害者が海を楽しむ企画を開催したが、目指すのは「常設」のバリアフリービーチだ。「海水浴客のいない海で1日限定じゃなくて、健常者と同じように行きたいときに海に行ける。海の家だって、ビーチのライブにだって行ってみたいんだよね」

 まずは今年の海水浴シーズンでの実現を目指しているが、マットなどの用意には費用がかかる。そのためスポンサー探しの真っ最中だ。「協力があればあるだけ、障害者の海への道が増える。海の家をはじめ地元にとっても、プラスとなる形にしたい」と意気込んでいる。

 活動の詳細は、「Facebook 内田一音」で検索。またはマネジャーの林さん【携帯電話】050・5809・7642へ。

表彰式での内田さん(C)ISA
表彰式での内田さん(C)ISA

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