鎌倉 文化
公開日:2019.03.01
材木座在住今村洋平さん
立体的な版画作品を出展
藤沢で3月21日まで
材木座在住の今村洋平さん=今号人物風土記で紹介=を含む、若手作家3人の企画展「点と線の宇宙」が3月21日(木)まで、藤沢市アートスペース(辻堂神台)で開かれている。
会場には、小さな点や細い線を結び合わせて光や山、星などを表現した三者三様の作品が並ぶ。今村さんは「シルクスクリーン」と呼ばれる版画技法で作品を制作。一見モザイク画のようだが、立体的に描かれた細かなデザインは数百、数千回とインクを塗り重ねたものだ。登山から着想したという、地形図を思わせる立体作品にも膨大な作業量が垣間見える。
小田原市在住の石川美奈子さんは絵具の色合いを変えて何本も線を引くことで、角度によって色の濃淡を変化させ、鑑賞者に様々な表情を連想させる大気を表現。秦野市出身の渡辺望さんは道路や駅のホームを撮影した写真を星空に見立てた。
学芸員の喜田早菜江さんは「身近な点や線で表現した作品の中に驚きや発見が満ちている。それぞれの宇宙を楽しんでもらえれば」と話している。
入場無料。開館は午前10時から午後7時まで。月曜休館。問い合わせはアートスペース【電話】0466・30・1816へ。
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