鎌倉警察署では「振り込め詐欺」の被害を防ぐ新たな策として、このほどオリジナル漫画を同署ホームページで公開した。
制作したのは、同署地域課の吉田充さん。これまでも容疑者の似顔絵作成などにその腕を振るっていたことから、「孫世代の子どもたちにも、振り込め詐欺への注意を分かりやすく呼びかける方法として漫画を描いてほしい」と生活安全課から協力を依頼された。
「漫画は好きだが、本格的に描くのは初めて。淡々と説明したり堅苦しくなったりしないよう、自分なりに表現も工夫した」と振り返る。小学生の「ツヨシ」が詐欺の手口や注意点を祖母に教え、詐欺被害を未然に防ぐというストーリーを完成させた。
地域の家庭を訪問する巡回連絡の担当地域から振り込め詐欺の被害者が出てしまい、悔しい思いをしたという吉田さん。漫画は防犯教室などでも利用されており「漫画ならより印象にも残りやすく、家族で話題にしやすいはず。すでに続編の構想も練り始めています」と笑顔を見せる。
件数は依然増加
鎌倉署管内で今年発生した特殊詐欺は、4月15日時点で前年比1件増の21件。オレオレ詐欺のほか還付金詐欺も多く、被害額は約2800万円にのぼり、高齢者だけでなく、40代の人も被害にあっているという。
生活安全課の担当者は「最近では警察官や銀行員を騙り自宅を訪ね、キャッシュカードを封筒に入れさせ、別のものとすり替えて盗むという手口も数件起きている。今後も引き続き注意を」と呼びかける。
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