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鎌倉版 公開:2020年8月28日 エリアトップへ

それでも僕らは未来へ進むvol.2 「仲間と歌う喜び」噛みしめて 清泉女学院中学高等学校 音楽部

スポーツ

公開:2020年8月28日

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フェイスシールドを付け、外に向かって歌う部員
フェイスシールドを付け、外に向かって歌う部員

 コロナ禍で大会やコンクールへの出場機会を失った中学生・高校生たちが、新たな目標に向かって動き出している。今回取り上げるのは、清泉女学院中学高等学校の音楽部。国内外の合唱コンクールで最高賞を度々受賞してきた同部でも、練習すらままならない日々が続いたが、先月活動を再開。今後に向けての思いを聞いた。

 同部は、昨年ラトビア共和国で開かれた「国際合唱コンペティションRIGA SINGS」で総合グランプリを獲得。鎌倉市制80周年記念式典にも華を添えるなど、全国でも屈指の実力と実績を誇る。その美しく表現力豊かな歌声は「清泉サウンド」として受け継がれてきた。

 毎年、高校2年生が最高学年として、全国トップを目指して練習を重ねてきた。しかし、コロナ禍で2月末には休校措置がとられ、授業は在宅学習に。「今年が私たちにとって最後の年なのでショックだった」と話すのは、部長の磯辺那奈さん(高校2年)。新年度に入っても部活動ができない日々は続いた。

大会が次々と中止

 5月、全日本合唱コンクールやNHK全国学校音楽コンクールなど、目指していた大会の中止が決定。「1人で耐えるのは悲しすぎる」という生徒の声から、リモートミーティングで個々の思いを語り合った。20年以上にわたり、音楽部を指導してきた顧問の佐藤美紀子教諭は「最上級生の無念さは、想像すると胸が苦しくなる思いだった」と振り返る。

 その後、個々で録音した歌を指導するオンラインレッスンなどを徐々に行ったが、タイムラグなどの問題もあり、仲間と同時に歌うことはできなかった。

 学校での練習が始まったのは7月に入ってから。今は、少人数に分かれ、フェイスシールドを付け、開放した窓に向かって歌う。それでも、メゾパートリーダー・安田優子さん(同)は「同じ場で歌えるだけでうれしい。この状況だからこそ、友情が深まった」と前を向く。

 現在は、今年度初の舞台となる文化祭や、動画提出での県リモート合唱コンクール、Nコン特別企画へ参加するべく、練習に励む。「生徒たちは辛さを見せず、前向きに取り組んでくれている。あまり固くなりすぎず、1つの足跡として参加することを楽しめたら」と佐藤教諭。YouTubeでの合唱動画の公開も検討しているという。

 部活動の時間は、普段とは比べものにならないほど少ないが、共に歌える喜びと新たな目標を胸に「清泉サウンド」を奏で続ける。

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