岩手県平泉町から昨年、鎌倉市に寄贈された「中尊寺ハス」がこのほど、開花した。
このハスは源頼朝によって滅ぼされた奥州藤原氏4代泰衡(やすひら)の首桶を1950年に調査した際、発見された種子を開花させたもの。
昨年、鎌倉市が市制施行80周年を迎えたことに合わせ同町から寄贈され、かつては敵同士として戦った両地域にとって約800年の時を超えた和解の象徴として話題となった。
現在ハスは鎌倉歴史文化交流館の敷地内で5鉢が栽培されている。同館の職員が8月10日に出勤すると、一輪だけ花が咲いているのを確認した。花は翌日には枯れてしまったという
市文化財部では「新型コロナウイルスの感染拡大もあって一般公開は行えなかったが、来年は頼朝が中尊寺を見て創建を思い立ったとされる永福寺跡で、多くの皆様に見てもらえるようにしたい」と話している。
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