鎌倉市内で共生社会の実現を目指して活動する企業や団体、個人をシリーズで紹介する。今回は深沢中学校。同校では今年1月から、家庭部が中心となり「新型コロナに感染したとしても安心して帰ることができる街にしよう」と「シトラスリボンプロジェクト」に取り組んでいる。
このプロジェクトは、感染者や医療従事者、エッセンシャルワーカーらへの差別・偏見を無くし、受け入れる雰囲気をつくろうという狙いで愛媛県で始まったもの。愛媛特産のシトラス(柑橘)色の紐で、地域・家庭・職場(学校)をイメージした3つの輪を結んで作ったリボンを身に着ける活動は、全国的に広がりをみせている。
深沢中では、この活動を知った家庭部顧問の西岡正江教諭が、当時1・2年生だった部員11人と1月に活動をスタート。さらに家庭科や道徳の授業を通して、学校全体で活動の周知とリボンの製作に取り組み、その製作数は1千個にも及んだ。
「感染した人を笑顔で迎えられるような環境を鎌倉でもつくっていけたら。学校から地域へ広げていきたい」と話すのは、田中洋子部長(3年)。出来上がったリボンは、活動を紹介する案内とメッセージをセットにし、家庭部の部員らが中心となって地域の高齢者施設などに配布してきた。部員以外にも「地域の人に渡したい」と自ら50個ほどのリボンを配った生徒もいたという。
西岡教諭は「活動を知らなかった人や保護者からの反応も良い。実際に数日休んでいた生徒を『おかえり』と笑顔で元気に受け入れる様子も見られた。まだまだ予断を許さない状況なので、今後も継続していけたら」と話した。
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