駅前朝市に3500人
3月29日
「みなさんこんにちは!今日は神奈川県の大船フラワーセンターにやってきました」。女性が大きな声で話しかける先にあるのは、1台のスマートフォン。5月10日、同園初となる「バーチャルツアー」のライブ配信が行われた。
これは全国で高齢者施設を運営している会社が企画したもの。コロナ禍によって外出や旅行を控える施設利用者が多いなか、スタッフが様々な観光スポットを訪れてリアルタイムで配信するツアーが人気となっており、この日は約120人が視聴した。
当日は同園の休園日で、一般客のいない園内を榎本浩園長が案内役の女性スタッフとともにナビゲートした。
榎本園長はまず、同園の場所にはもともと県の農業試験場があったことなど、施設の歴史を紹介。そして園内には約210種のシャクヤクがあり現在見頃を迎えているが、そのうち約110種が同園で誕生した「大船系」と呼ばれる種類であることなどを話した。また、370種1200株のうち多くの種類が満開となっているバラについても触れ、約30分にわたって園内を案内した。視聴者にはハーブティーや絵ハガキなど、お土産も用意されたという。
ネットに活路
企画していたイベントはほとんどが中止になるなど、コロナ禍の影響を大きく受けている同園。今年2月には動画サイトユーチューブにチャンネルを開設するなど、今後はネットでの情報発信にも力を入れていく予定という。
榎本園長は「視聴者の反応をリアルタイムに感じられるなど、ライブ配信ならではの双方向性に可能性を感じた。コロナ後も以前のように来場者が戻ってくるとは限らず、動画など様々なPRに力を入れていきたい」と話していた。
駅前朝市に3500人3月29日 |
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