連続講座「北条義時とその時代を学ぶ」が6月26日、鎌倉歴史文化交流館で行われた。来年放送予定の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の主人公・北条義時を学ぶ講座で、同館と鎌倉国宝館の学芸員らが講師を務めた。
3回シリーズ最終日のこの日は、「義時と造仏」がテーマ。義時の造仏に関する記録が少なく、確実な作例がないが、資料を読み解きながら、義時を願主とする仏像の可能性を説いた。その一つが1215(建保3)年、願成就院(伊豆の国市)に安置された阿弥陀三尊像、四天王像。確定されていないが、現存する可能性がるという。もう一つが1218(同6)年に、大倉薬師堂に安置された運慶作の十ニ神将像。現存していないが模刻が残る。
また、講座では義時の逸話に残る十二神将の戌神像について、鎌倉周辺の像と比べながら、後世への影響などを説明した。
講座では「義時が作らせた仏像が、江戸時代に至るまで影響力を持ち続けたことは確か。戌神像など逸話の真実はどうあれ、仏の加護を受けるに値する人物として『吾妻鏡』に記されていた」とし、義時の存在が与える影響などについて話した。
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