大船駅東口から徒歩2分ほどの場所に8月、新たなコワーキングスペースが誕生した。コロナ下で普及するテレワークによって会社員やフリーランスからの需要高まるコワーキングスペースだが、この新拠点には中学生や高校生、大学生が足繁く通っている。
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その名も『はじまる学び場。』(大船1の11の20鎌倉石原ビル5階)。「人は学び続ける。多世代が集うことで新たに生まれるものもある」。こう話すのは、コワーキングスペースを運営する(株)どこがくの取締役・山田美奈都さん(37/大船在住)。学校教諭だった山田さんは今春に退職し、現役大学生の社長・関口彰さん(22/横浜市在住)とともに会社を立ち上げ、学び場をオープンさせた。
山田取締役は、関口社長が高校時代に在籍したテニス部顧問でもある。元部員が社長、元顧問が取締役を務め、新拠点を開設した背景には、両者がこれまでに学校で感じた違和感がある。関口さんは「高校で進路を決める際に、大学生や社会人に話が聞きたかった」と言い、山田さんは「学校は閉塞感があるので、生徒はもっといろんな人と交流できれば将来設計の参考になる」。
学び場では、一般的なコワーキングスペース同様に仕事場として社会人が利用するほか、自習する中高生や大学生の姿も。「やりたいことが見つからなかった」という受験勉強中の渡邉弥紅さん(高校3年)は、「ここで大人が頑張る様子を見て、自分はデザインを大学で学びたいと思うようになった」と話す。
8月1日のオープンから口コミで徐々に広がり、現在の利用者は1日15〜20人。関口さんと山田さんは、「地域コミュニティの拠点になれれば」と期待を膨らます。
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