鎌倉 文化
公開日:2023.09.03
残った本覚寺本堂で慰霊
1923年の関東大震災から100年の9月1日、本覚寺(市内小町)で「慰霊と防災の集い」が開かれた=写真。
各地で建物の倒壊や火災、津波などが発生し、当時の鎌倉町では死者が412人に及んだ関東大震災。そんな中、震災前年に再建された本覚寺本堂は、震災の揺れにより傾きが生じたものの、修復作業が施され、以前の形を残している。
当日は、地震発生と同時刻の午前11時58分に、松尾崇市長が境内の大梵(だいぼん)鐘(しょう)を鐘撞。1分間の黙とうの後、追悼慰霊大法要が1時間にわたり執り行われた。法要に訪れた市内在住の女子高校生2人は、「今日の午前中に震災に関する授業があったが、集いに参加したことで慰霊や防災への思いを受け継ぐ必要性を感じた」と話した。
実行委員長を平井智親住職(安国論寺)は、「大震災に耐えた生き証人の大本堂で、100年の法要ができるのはありがたいこと」と話した。
また同日の境内では、防災グッズの紹介や、災害を学ぶ体験ブースも設けられた。
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