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鎌倉 社会

公開日:2023.11.07

鎌倉海藻ポーク×神奈川県
海藻拾い、広げる共生の輪

  • 交流しながら、海藻を集める参加者

 水産・畜産・福祉の連携で生まれたブランド豚「鎌倉海藻ポーク」の餌となる海藻を集めながら海岸をきれいにするインクルーシブビーチクリーンが11月1日、材木座海岸で開催され、107人が参加した。

 鎌倉の海に流れ着いた海藻を障害者や老人ホーム利用者らが拾い集め、各施設で乾燥・粉砕。それを臼井農産(厚木市)で飼料として与え、育てた豚が、鎌倉海藻ポークだ。市内飲食店や給食、ふるさと納税の返礼品として提供している。

 今回のビーチクリーンは、神奈川県の「ともに生きる社会かながわ憲章」の実現を目指し、開催。日頃から活動している障害者や高齢者、職員、漁業関係者と共に、一般参加者も海藻集めとごみ拾いに挑戦した。

 この日は、海藻が普段の1割程度と少なかったが、初めての参加者は珍しそうに、活動関係者は手慣れた様子で砂浜に流れ着いた海藻を海水で洗い、次々とケースに収めていった。

 海藻ポークの呼びかけ人である料理研究家の矢野ふき子さん(岡本在住)は、「漁業権の関係で通常は海藻を持ち帰ることはできない。漁師さんの協力あってこそ」と話す。さらに「最初は障害者だけで始まったが、協力の申し出があり、老人ホームも加わった。今回は一般の人も参加してくれた。こうやって『ともに生きる』の形が広がっていけば」と笑顔を見せた。

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