鎌倉 教育
公開日:2023.11.10
ととも鎌倉
学校図書館の課題語る
予算や非正規雇用の悩みも
学校図書館の現状や課題を語り合う座談会が10月21日、鎌倉市福祉センターで開催された。
主催は、イベント企画から運営などへの提言まで、図書館にまつわるさまざまな取り組みを行う市民団体「図書館とともだち・鎌倉」(通称ととも)。これまでも図書館について学ぶ講座を開いており、今回は市議会9月定例会の一般質問をきっかけに「学校図書館」などを語った。
当日は、とともの会員や学校司書、市民ら約20人が参加。一般質問をした納所輝次市議が議会での質疑や自身の経験を振り返りながら、学校図書館の意義や蔵書数、予算などについて紹介した。
「調べ学習に使う百科事典などは、1シリーズそろえると13万円する。悩みに悩んだ結果、買えなかった」と話したのは、小学校の学校図書館専門員(学校司書)。限られた予算で児童が読みたい本、学習に使える本を購入する難しさを訴えた。別の学校司書は「学校規模によって予算が異なり、私の知る2校では20万円の差がある。この差は大きい」と話した。
司書資格必要でも「最低賃金に近い」
話題は雇用条件にも上った。小学校の学校司書には図書館司書か司書教諭の資格が必要で、購入図書の選定やレファレンス(資料照会)などの専門的な仕事も任される。だが学校司書の多くは、1年契約の非正規雇用の会計年度任用職員。「私の時給は1141円。最低賃金に近い」と打ち明ける人も。
正職員の図書館司書や司書教諭の経験者からは「給与の差に驚いた。ボランティア精神のある人で成り立っているようなもの」との声があった。
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