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鎌倉 人物風土記

公開日:2023.12.22

LGBTや性教育についての講演会を開催する
小川 美里さん
材木座在住 49歳

「自分」を大事に

 ○…「誰もが自分らしくいられるといいな」。助産師と学校教諭の4人で立ち上げた団体「にじいろおしゃべり」の目的は、多様性を認め合い、性のこと、自分のことを気軽に「おしゃべり」できる温かな優しい社会にしていくこと。1月14日には、LGBT当事者を招いての講演とワークショップをきらら鎌倉で開く。「勉強したい方、身近に話せる人がいない方が共感し合える仲間をつくる場にもなれば」

 ○…奈良で育ち、助産師、看護師の資格を生かして地元病院で働いてきた。出産を機に家事育児に専念し、4人の子に恵まれた。助産師という仕事柄、性教育は身近ではあったが、真摯に向き合うようになったきっかけは娘の姿だった。かっこいいものが好き。生理が怖い。理解があるつもりではいたが、家族が当事者となったことで「自分の中にもバイアスみたいなものがあったのかも」と気付かされた。

 ○…鎌倉に来て13年。4年前からは仕事にも復帰し、市助産師会での性教育活動、保育園で看護師の仕事に励んでいる。人権をベースとした包括的性教育を学ぼうと参加したオンラインセミナーでの出会いを機に、会員自身も地域住民も学び、気軽に話ができる場をと、昨年11月に団体を発足。年明けの講演会に向けて試行錯誤中だ。

 ○…「自分にはLGBTは関係ないと思う人は多いかもしれないし、元々の価値観を変えることは簡単ではない。私の家族でも100%理解があるかというと、実はそうではない」。互いに価値観を押し付けるのではなく、いろいろな人がいることを知る、理解する、尊重する。できる範囲でいい。「よく『命を大事』にというけれど、違和感があった。自分の体や内面を知って『自分を大事に』がいいかな」

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