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公開日:2025.08.01
大船中央病院 市民公開講座
専門医が語る「前立腺がん」
8月16日(土)午後2時から 要予約
大船中央病院で8月16日(土)、「市民公開講座」が開催される。同院アネックス館6階講義室で午後2時から約1時間(1時30分開場)。詳細な医療情報を聞けると毎回人気の同講座。今回は「前立腺がん最前線」をテーマに、同院前立腺がんセンター長の斉藤史郎医師が講演する。
男性の罹患率最多
現代のがん罹患率は男性62%、女性48%といわれ、2人に1人が何かしらのがんと診断されるという。その中でも、男性の罹患率が最も多いのが前立腺がん。1年間に診断を受けた患者数は9万6千人に上り、胃がん、大腸がん、肺がんなどと同様に、身近な病気の一つとなっている。
自覚症状がない怖さ
年齢が高くなるほど罹患率が高くなる前立腺がんだが、「前立腺がんと診断された親族がいる方は40代から検査を」と斉藤医師は語る。
初期段階では自覚症状がないため、検査以外の方法で気づくことは困難だ。排尿関係の症状が出る頃には、がんが進行している例も多い。進行のスピードは腫瘍の悪性度によるため、「前立腺がんだから遅いということはない」と斉藤医師。前立腺から全身の骨などへの転移の恐れもあるという。一方で、「早期発見ができれば、完治を目指すことができる。まずは検査が重要なんです。血液検査でPSA(前立腺特異抗原)を測定しましょう」と訴える。
年100件の症例数
罹患者数が多いだけに、前立腺がんはさまざまな治療法が確立されている。斉藤医師は、アメリカで行われていた「小線源療法」を日本で実現するためのガイドライン作りから携わった。
同療法は、放射線を出す小さなカプセルを前立腺に埋め込み、がん組織を内部から破壊するもの。直腸や膀胱など周囲の線量を少なく抑え、全身麻酔を用いることで治療は1時間程度。入院も3泊4日と短期間だ。
性機能の温存率も高く、尿失禁が起こりにくくQOL(生活の質)の維持も期待できる。同院では、年間約100件の症例数がある。
健診が最初の一歩
市民公開講座では、前立腺がんの基礎知識から検査の重要性、同院での治療の取り組みなど医療現場の最前線の情報などをわかりやすく解説する。講座の予約は同院の専用フォームで受付中。
大船中央病院
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神奈川県鎌倉市大船6-2-24
TEL:0467-45-2111
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