大船中央病院　市民公開講座
今重要な呼吸器感染症の予防対策〜高齢者におけるワクチン接種の考え方〜
９月20日（土）午後２時から　（要予約）

　大船中央病院で９月20日（土）、「市民公開講座」が開催される。同院アネックス館６階講義室で午後２時から約１時間（１時30分開場)。現役医師から詳細な医療情報を聞けると毎回人気の同講座。今回は｢今重要な呼吸器感染症の予防対策〜高齢者におけるワクチン接種の考え方〜｣をテーマに、同院呼吸器病センター長で呼吸器内科部長の榎本達治医師が講演する。

正しく知るワクチン

　現代医療において、なくてはならないワクチン。過去に多くの人を苦しめた病気を予防できる英知の結晶である一方、さまざまな情報があふれ、正しい知識を学ぶことは重要だ。

　最近は、新型コロナや百日咳などの患者も再び増加傾向にある。これから秋冬にかけて流行期が始まり、更なる患者数の増加の恐れもある時期に、医療現場の最前線で活躍する医師が解説してくれる。

肺炎の恐ろしさ

　かつて肺炎は「風邪の延長」のように軽く考えられていた時期もあったが、１９９０年以降の急激な高齢化と新型コロナの流行により、肺炎に対するイメージは大きく変わった。榎本医師は「特に高齢者にとっては恐ろしい病気」と警鐘を鳴らす。講演では、高齢者の死因に占める呼吸器系疾患の割合や、毎日の感染症予防で有効な策、免疫を高める方法や低栄養がもたらす悪循環などを基礎知識から専門知識まで解説する。「肺炎の怖さを知って、日常から予防してほしい」と榎本医師は話す。

進化する医療

　講演ではさらに、ワクチンについても学ぶことができる。誤解されがちな「有効性」の正しい知識をはじめ、年齢や持病、居住環境などで変わるワクチン選び、呼吸器感染症予防に使われるワクチンの特徴なども詳しく紹介する。「インフルエンザや新型コロナウイルスに対するワクチンに加え、肺炎球菌ワクチンには進化があり、新たにＲＳウイルスワクチンが接種可能となりました」と榎本医師。総合病院ならではの深い知識をお届けする。

予約はお早めに

　講座の予約は同院の専用フォームで受付中。定員は先着70名なので、お申し込みはお早めに。