鎌倉 文化
公開日:2026.10.16
「鎌倉はんこ」月野さん 全国印章技術大会で金賞 高難易度「木口密刻」部門で
御成町で「鎌倉はんこ」を営む月野允裕(みつひろ)さん(47)が、全日本印章業協会が主催する「第26回全国印章技術大競技会」で、技術難易度が最も高いとされる「木口密刻」で金賞(中央職業能力開発協会会長賞)を受賞した。10月3日に群馬県で表彰式が行われた。
同大会は隔年で開催される業界最大規模の競技会で、今大会は全9部門に計151点の作品が集まった。
寺院から得た構想
「木口密刻」は、36ミリの印面の中に指定文字と絵柄を彫り込む部門。月野さんは、指定の「春華秋實」の4文字に加え、菩薩像の絵柄を取り入れた作品を仕上げた。
4年ほど前から座禅に取り組んでいる月野さんは「かねてより仏像を彫りたいと考えていた」と明かす。構想に着手したのは約1年前。円覚寺の宝冠釈迦如来坐像や浄智寺の木造地蔵菩薩坐像、仏画などを参考に図案を考案。「現代の名工」に選ばれた印判師・長澤豊さんから指導も受けながらデザインを磨き上げた。
実際の彫刻作業は昨年末からスタート。集中力が冴えわたる朝6時頃から10時までの時間帯を中心に彫り進め、休日は一日中作業に没頭。約3カ月かけて完成させた。
月野さんは「本物や本質を極め、鎌倉の名に恥じぬようさらに研鑽を積みたい。鎌倉の歴史や文化を学びながら日々の仕事に生かし、この地から印章の文化や伝統を広めていきたい」と話した。
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