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鎌倉 人物風土記

公開日:2026.11.06

日本スポーツマスターズ2026空手道男子組手7部で3年連続優勝した 中村 秀司(ひでし)さん 腰越在住 72歳

  • 中村 秀司(ひでし)さん (写真1)

「人生一生、修行の身」

 ○…シニア世代の全国大会「日本スポーツマスターズ2026」空手道・男子組手7部(70〜74歳)で3連覇、通算5回目の頂点に立った。今大会の最大の山場は準決勝。「研究され対策を練られるなか、いかに対応できるか」。過去2度苦杯をなめた実力者を相手に一進一退の末、判定勝ちを収めた。決勝は2対0で完封。「目標にされる難しさを乗り越えられた」と確かな手応えをにじませる。

 ○…空手との出合いは18歳、東京薬科大学の空手部だった。当時流行していたブルース・リーへの憧れと「強くなりたい」という一心から拳を握った。卒業後は薬剤師としてドラッグストアを多店舗経営するなど多忙を極めたが、道着を脱ぐことはなかった。44歳で自らの道場「空手道 誠和会」を立ち上げ、現在は幼児からシニアまでを指導する。「人生一生、修行の身」を胸に、昔ながらの厳しい指導法から脱却し、自らをアップデートし続けている。

 ○…東京出身。高校卒業後に始めたサーフィンもライフワークだ。海への思いが募り、約18年前に鎌倉へ移住した。「人と駆け引きする空手とは対照的に、波乗りは誰とも比べず無心になれる」。自転車にボードを載せて海へ向かい、波間に浮かぶ時間は何物にも代えがたいリフレッシュ法だ。健康の秘訣を尋ねると「親からもらった身体と、稽古の後のビールかな」と豪快に笑う。

 ○…県空手道連盟マスターズ部会長を務めるなど、シニア空手の牽引にも尽力する。直近の「ねんりんピック」には選手団長兼選手として臨むほか、来春の世界大会への参戦も視野に入れる。「第2の青春を謳歌している気持ち。これからも続けていきたい」。柔軟な心と鍛え抜いた拳を胸に、修行の道は続く。

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