昨年、91歳にしてCDデビューを果たした五十嵐有爾さん=松が丘在住。友人らと制作したCD「うるわしき朝も」には、賛美歌15曲が収録されており、前半8曲を五十嵐さんが担当した。「当時誰も賛美歌をウクレレで弾いていた人はいなかった」と振り返りながら、軽快な弦さばきで歌いだした。
五十嵐さんがウクレレをはじめたのは11歳の時。兄のウクレレを「きれいな音がする」と思って手にしたのがきっかけだった。独学で腕を磨き、戦時中に学徒出陣で出征した際にも持ち込んで、戦地で仲間に演奏を聞かせたこともあった。
現在は日本各地やハワイのウクレレフェスティバルに招かれて演奏し、教本を何冊も出版しているキャリア80年の超ベテランだ。
実は五十嵐さん、今回のCD制作中に大腸がんと大動脈瘤を患い、手術のために残りの7曲を仲間たちに託していた。現在は医者が驚くほどに回復し、元気にウクレレを奏でる毎日に戻った。「これからも大好きなウクレレを楽しく奏でていくよ」と弦をポロンと響かせ、笑顔を浮かべた。
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