市内行谷在住で私設天体観測所を所有する大矢鴻さん(75)。天体望遠鏡をシステムで制御し、星を自動追尾する機器などの設計、製作の仕事を45年続けているその道の専門家だ。「ただ天文家ではないので星の名前を良く知っているというわけではないです。動きを計測するのが僕の仕事」
自宅兼仕事場の離れにこの観測所を作ったのは20年以上前。仕事柄自身の製作したシステムの動作確認や検証のために建てたものだ。地中に掘り下げて作られた観測所は15人程度が入れるスペース。中央には巨大な望遠鏡が設置されており「熱でレンズが歪むから適温状態にするのも大事」と話す。望遠鏡だけでなく、建物の設計も大矢さんが行ったというから驚きだ。
この自前の観測所は小学校の課外授業や公民館などが開催する観察会でも開放しており、7月25日(土)にも観察会を行う(参加申込は終了)。「土星を見て子どもたちが感激したり、勉強したり、星に興味を持ってくれることが嬉しいね」。幼い頃から茅ヶ崎で育ち、山に登り星を見ることが好きだった大矢さん。標高が高いほど空気の層が薄く、汚れていない方がきれいな星が見えるそうだ。「昔は鳥井戸橋のあたりでもきれいな星が見られました。あの頃見た星の輝きを今の子にも伝えられたら」と空を指さし話していた。
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