湘南ベルマーレは12月7日、今季最終節で松本山雅FCと引き分けて16位が確定し、あす14日(土)にJ1参入プレーオフで勝ち上がったJ2徳島ヴォルティスをホームに迎え、決定戦で残留をかけた一発勝負に挑む。午後1時にShonanBMWスタジアム平塚でキックオフ。
最終節に勝てば自力での残留が決まるベルマーレは、既にJ2降格が確定していた松本山雅とアウェーで対戦した。
試合は立ち上がりから齊藤未月や山田直輝が積極的にゴールを狙ったが、残留争いの重圧から解放された松本山雅が試合を支配した。
互いに一歩も譲らずつばぜり合いが続いたが、均衡が崩れたのは後半40分。古林将太の右クロスを金子大毅が潰されながらヘディングでつないだボールを、途中出場した野田隆之介が起用に応える値千金の先制ゴールを挙げた。湘南サポーターの前で喜びを爆発させる野田のもとに、控え選手も一斉に駆け寄り、もみくちゃになりながら手荒い祝福を受けた。
時間をかけて逃げ切りたいベルマーレだったが、掲示されたアディショナルタイムは5分。攻勢をかける松本山雅に後半45分、左クロスの守備の乱れを突かれ、土壇場の同点弾を許して、1対1で引き分けた。試合終了のホイッスルが鳴り響くと、死力を尽くした戦いの消耗からピッチに倒れ込む湘南戦士の姿があった。
相手は波に乗る徳島
同日、残留を争うチーム同士の直接対決があった。ベルマーレは、清水エスパルスに1対0で敗れたサガン鳥栖に勝ち点36で並んだものの、2点の得失点差で16位が確定。J1参入プレーオフ決定戦行きが決まった。
J1参入プレーオフ決定戦は、引き分け以上で残留やホームスタジアムでの開催などベルマーレに優位な状況にある。
対戦する徳島ヴォルティスは、今季J2リーグ4位でフィニッシュ。J1参入プレーオフを2連勝、直近のJ2試合を含めると4試合負け無しと、波に乗る相手だ。
試合後のインタビューで山田直輝は、「引いて守る練習はしていない。前からいく姿勢を持って戦う」と話した。
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